動作の評価について

私は,動作を評価するときに

・身体重心

・床反力

・CKCorOKC

上記の3つを主眼として観察しています.

今回は,あらゆる場面における動作のWHY?について書いていきたいと思います.

腰を落とすVS腰を落とさない

スポーツをしていて,指導者から腰を落とせとよく言われたものです.

これはなぜでしょうか?

腰を落とすことで,横方向の切り返し動作が向上します.

理由は,踏ん張っている方の足(支持足)から身体重心位置に対しての床半力の水平(側方)成分が強くなるからです.

腰を落とすことで,身体重心位置(第二仙椎棘突起やや前方)が鉛直下向きに下がります.

そのことから,支持足からの鉛直上向き成分が減少水平成分が強くなることがわかります.

よって,バスケットのデフェンス時や,テニスの反対側にストロークを打たれた時の横方向の切り返し動作時では,腰を落とすことが重要であると言えます.

椅子から立ち上がるときに何故上体を傾ける?

椅子から立ち上がるときに上体を前傾させてから立ち上がります.

これはなぜでしょうか?

椅子から立ち上がる前に上体を前傾させることで,足部()から重心位置に対しての床反力の鉛直上向き成分が増大し,立ち上がりやすくするためです.(水平成分の減少=鉛直上向き成分の増大)

また,つま先ではなく踵で立ち上がる理由は,つま先ではなく踵で地面を押すことで,身体重心位置までのモーメントアームが減少し,椅子から立ち上がりやすくするためです.(水平成分の減少=鉛直上向き成分の増大)

ジャンプをするときに何故反動を使うの?

ジャンプをするときに,一回しゃがんでから(手を大きく振る)ジャンプをすると思います.

これはなぜでしょうか?

ジャンプをするときに,一回しゃがんでから(手を大きく振る事)ジャンプをする事で,離床時におけるピーク床半力(鉛直上向き成分)を大きくするためです.

つまり,しゃがむことによる床半力(鉛直上向き成分)が増大する事で高く飛べるという事です.

理由は,一回しゃがむ事(手を大きく振る事)で,しゃがむ身体のブレーキをしないといけないので,屈曲相後半のブレーキが強まります(床半力の鉛直上向き成分の増大).

つまり,鉛直下向きに加速していた身体をブレーキさせるために床半力の鉛直上向き成分が増大し,それによって高く飛べるということです.

※屈曲相前半の加速増加(床半力の相対的な鉛直上向き成分の減少)=屈曲相後半のブレーキが強まる(床半力の鉛直上向き成分の増大)=離床時における床半力の鉛直上向き成分が強くなる=跳躍高の増加

まとめ

・動作を評価する時は,常にWHY?を問う

・個人的には,矢状面の動作評価から始めると良い

・身体重心,床半力,CKCorOKCの3つを主眼として動作を評価することで,評価をしやすくなる

参考記事

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⬆️オススメです.動作評価に大切な力学のお話を分かりやすく解説してくれています.

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https://jati.jp/instit/12dl/12koto_09.pdf

http://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2012/1K08A234.pdf

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