今回は、腕立て伏せにおける代償動作についての動作分析をしていきたいと思います。
両手をバストトップラインよりも頭上側に位置する
◯大胸筋の筋力不足
両手をバストトップラインよりも頭上側に位置する事で、両手からの床半力作用線における水平成分が増加する。
水平成分が増加するという事は、肩関節の水平屈曲筋群(大胸筋)ではなく、肩関節の屈曲筋群(三角筋前部線維)に負荷を逃していることが分かる。
お尻が上がる
◯大胸筋の筋力不足
トップポジションからボトムポジションまでお尻が上がる(股関節屈曲)のは、上の例と同じく、肩関節屈曲筋群と肩甲骨挙上筋群(僧帽筋上部線維)に負荷を逃していることが分かる。
股関節を屈曲する事で、上半身質量中心が後方に変化することから、両手から上半身質量中心までの鉛直上向き成分の力線よりも相対的に水平成分が増加する。
つまり、床半力作用線から肩関節までのモーメントアーム増大による肩関節屈曲筋群と体幹の傾きの変化による肩甲骨挙上筋群(僧帽筋上部線維)に負荷を逃していることが分かる。
※股関節屈曲パターン時に両手をバストトップラインよりも頭上側に位置するのはよく見られる(両手からの床半力水平成分の増加)
肩から先に上がる
◯大胸筋の筋力不足
ボトム時からトップポジションに切り替わる時に、肩から先に上がるのは、ボトム時に体幹伸展筋群(脊柱起立筋)で代償し、肩関節から肘関節までの外的モーメントアームを短くしているのが分かる(水平面)
つまり、肩関節から肘関節までの外的モーメントアームを短くしているという事は、大胸筋に対しての最大負荷(肩関節から肘関節までの最大外的モーメントアーム)から逃げているということが言える。
また、体幹伸展筋群で代償し、体幹の傾きを変えて、肩甲骨下制筋群(広背筋)と股関節屈曲筋群(腸腰筋)に負荷を逃しているのも見られる。
まとめ
腕立て伏せの代償動作における解説をさせて頂きました。
誰もが一度は行なった事があると思います。
同じ10回の腕立て伏せでも、正しく丁寧なフォームを心がけていくことが最大の時間帯効果を生んでくれると考えています。
最後までお読みいただきありがとうございます.
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