大臀筋シリーズ第3弾!!
今回は,椅子からの立ち上がり動作における大臀筋の貢献度についての記事になります.
上体を前傾させるほど大臀筋に効果があるの?

答えはNO!!
理由は
・膝関節伸展筋群で立ち上がる
・大臀筋ではなくハムストリングスに負荷を逃す
・大臀筋の筋力発揮関節角度の低下
上記の項目が挙げられます.
上体を前傾させる事で,身体重心位置の前方移動により,身体重心位置から股関節までのモーメントアームの増大による股関節伸展トルクは増大します.
しかし,過度な上体の前傾は,椅子から立ち上がる時に膝関節伸展筋群で上昇させて,身体重心位置から股関節までの外的モーメントアームを短くさせます.
つまり,大臀筋(股関節伸展筋群)ではなく膝関節伸展筋群で上昇しているという事です.
このエラー動作が起きる理由は,大臀筋が弱いからです.
筋力がないから,人は代償動作を勝手に行なっているのです.
又,上体を過度に前傾させる事で,ハムストリングスの長さー全張力曲線の関係からハムストリングスの全張力が高まります.
つまり,大臀筋ではなく,ハムストリングスを多く動員させて上昇しているという事です=相対的な大臀筋の動員数減少
最後に,大臀筋の筋力発揮関節角度の低下ですが,上体の過度な前傾により,座位時における股関節の深い屈曲角度から立ち上がり終了時までの完全伸展0°まで大きな可動範囲で使えていない為,柔軟性の低下が生じてしまいます.
このエラーは,離床時において膝関節伸展筋群とハムストリングスで立ち上がる為,大臀筋ではなく膝関節伸展筋群とハムストリングスに負荷を逃している=終始大臀筋に負荷を与えられていないという事です
上記のエラーは,離床時において肩よりも先にお尻が上がるケースが多いです※重要
まとめ
大臀筋を強化するのは難しいという事がお分かりいただけただろうか.
一般的なバイオメカニクスの基礎知識を知っている上で,現場での応用を考えなくてはいけません.
教科書の知識と現場での応用は似て非になるものがあります.
運動指導において,クライアントに指導している種目は,何故行なっているのかを探求する事が大切です.
最後まで読んでいただきありがとうございます.
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