ジャンプからの着地動作における前十字靭帯損傷の関係性

スポーツの現場で前十字靭帯(ACL)の損傷はよく聞くものです.

まず,前十字靭帯は大腿骨外則顆の内側から脛骨前顆間区内に対して内下方に走行しています.

前十字靭帯損傷の発生メカニズムについては下記リンクから⬇︎

本題に入ります.

ジャンプからの着地時において,上体が直立位で股関節と膝関節の屈曲度が比較的緩やかに着地をすると,身体重心から股関節へのモーメントアームよりも膝関節へのモーメントアームがの方が長くなります(膝関節屈曲トルクに対抗した膝関節伸展トルクの増大)

したがって,直立した上体で着地をすると,大腿四頭筋が強く活動される一方で,ハムストリングス大臀筋は比較的弱い活動になります.

上記のような「大腿四頭筋優位」着地パターンは,大腿骨の後傾よりも下腿の前傾が相対的に増加する事から,膝関節における大腿骨に対して相対的に大きな脛骨の前方への剪断移動(足部に対しての下腿の前傾)が発生し,ACLの損傷リスクを高めます.

又,膝関節伸展位(完全伸展から屈曲60°)での着地動作は,大腿四頭筋の力線が脛骨の長軸に対して水平成分が発生する事から,脛骨を前方に剪断されやすくなります.

上記の理由から,より適切で,より安全な着地動作は,上体を屈曲し,膝関節つま先の真上または真後ろになるような着地をする事です.

その結果,大腿四頭筋の筋活動が小さくなり(膝関節伸展トルクの減少による)大腿骨に対して脛骨の前方への剪断移動が抑制されることが言えます.

したがって,上体を前方に傾けることによる大腿四頭筋から股関節伸筋群への活動量を移す事が,ジャンプからの着地時におけるACLの損傷リスクを低減すると言える.

よって,股関節伸展筋群を鍛える事は,ACL損傷の予防になる事が分かります.

理由は,股関節伸展筋群を鍛える事で,着地時において股関節伸展筋群で受け止める事が出来るからです.

反対に,股関節伸展筋群が弱いと,膝関節伸展筋群に逃げるACL損傷リスクの上昇

だから股関節伸展筋群は大切なのです!!

まとめ

・大腿四頭筋優位の着地パターンは大腿骨の後傾よりも下腿の前傾を促す

・膝関節伸展位(完全伸展から屈曲60°)での着地動作は,大腿四頭筋の力線が脛骨の長軸に対して水平成分が発生する

上記の考察により,ジャンプからの着地動作におけるACL損傷リスクの増大に繋がる

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参考文献

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