胸腰筋膜と腰痛の関係性

腰痛シリーズ最終章!!

今回は,痛みの原因がはっきりと特定できない腰痛「非特異性腰痛」について書いていきたいと思います.

非特異性腰痛の割合は,腰痛を訴えている人の85%にも上ります。

非特異性腰痛のメカニズムとしては,機械的な刺激組織の損傷のような,痛みを起こす刺激が関与していると考えられています.

そこで,今回は話題の胸腰筋膜と腰痛の関係性について考察していきます.

胸腰筋膜とは

胸腰筋膜は大臀筋広背筋といった身体の後面にある筋肉を繋ぐパイプの役割をしている3層構造の膜です.作用としては,動作に対して筋肉と協調しながらそれに応じて伸び縮みするスポンジの作用(圧縮と離開)があります.

また、胸腰筋膜には感覚を伝える神経とセンサーがたくさん存在します。

  • 痛みを起こす刺激を感知するセンサー
  • ストレスによって興奮する交感神経
  • 身体の各部分の位置や運動の状態を把握するセンサー

このような神経とセンサーが、腰痛が発生した時に脳へ指令を送ってくれます.


胸腰筋膜と腰痛のメカニズム

胸腰筋膜と腰痛には主に癒着が強く関係していると言われています.

癒着とは筋肉を覆う膜と膜が機械的な負荷炎症ストレスによって力の伝わりが悪くなったり,筋膜の滑りが悪くなる状態を言います.

また,同じ姿勢で長時間居座る等で筋肉をおおう膜と膜のつながりが一部に偏って強くなりすぎたりすることで,胸腰筋膜の一部に負荷が集中して掛かり(筋膜の滑りが悪くなる)腰痛の原因になります.

次に考えられるのがストレスです.

え!?と思われるかもしれませんが,本当なのです.

ストレスを抱えることで,交感神経(自律神経)が優位に働き,筋膜への血行不良を促してしまいます.つまり,血行不良によって酸素が十分に行き届かなくなる為,代謝産物が痛み刺激(腰痛)として感知されるのです.


改善方法

改善方法は,正しく身体を動かすことです.

かなりアバウトな答えになりましたが,人間は使われない機能はどんどん退化していくシステムが備わっており,それは筋膜も同じです.

つまり,同じ姿勢でずっと居座ったり,可動域の狭いフォームでのトレーニング等をしていると筋膜の癒着も強くなっていきます.

身体を動かすのが苦手な方でしたらセルフ筋膜リリースがオススメです!!

その場に居ながらも筋膜に対してアプローチ(筋膜の圧縮と離開=スポンジ作用=筋膜への酸素供給向上=膜の滑り改善)ができるので,結果として腰痛の改善にもつながります.

まとめ

人間の運動学の視点から起こりうるであろう代表的な3つのパターンを3回に分けて記事を書いてきましたが,正直なところ腰痛の原因についてはさまざまな可能性があり,未だ明確な答えは出ていません。

しかし,改善方法には共通していることがあり,それは正しく身体を動かすということです.

腰痛を予防するのに,身体を動かさないことが一番の予防になると思われがちですがそれは大きな間違いです.

なぜなら,動かさないと人はそこに適応してしまうからです.

身体を動かさなければ,身体は硬くなる,筋力は落ちる等といった腰痛からしてみれば最高の状況なのです.

まずは,セルフ筋膜リリースからでも良いので身体を動かす習慣を5分作ってみましょう.

参考記事

https://athletebody.jp/2017/01/13/back-pain-science/

https://athletebody.jp/2017/04/03/overcoming-back-pain/

https://athletebody.jp/2017/03/01/myofascial-release/

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