医学の分野を学んでいると,エビデンスという言葉を一度は聞きます.
エビデンスとは
1 証拠。証言。
https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%93%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B9-446084
2 医学で、臨床結果などの科学的根拠。その治療法がよいとされる証拠。
エビデンスは言うまでもなく大切です.医者が経験則や勘だけで手術を行っていないのを見れば分かりますね.
学生時代に学んだ教科書もエビデンスの集まりです.
しかし,エビデンスだけに頼るのはよくありません.
ノーベル賞を受賞した本庶佑教授の言葉で
よくマスコミの人は「ネイチャー、サイエンスに出ているからどうだ」という話をされるけども、僕はいつも「ネイチャー、サイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割だ」と言っていますし、大体そうだと思っています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00010009-bfj-sctch
まず、論文とか書いてあることを信じない。自分の目で確信ができるまでやる。それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方。
つまり、自分の頭で考えて、納得できるまでやるということです。
エビデンスとは「医療の不確実さにできる限り挑戦しようとするもの」エビデンスによって医療の不確実性が一掃される訳ではない。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66820
この考え方はとても大切な事であり,エビデンスとはあくまでも確率論に過ぎないという事です.
つまり,絶対に正解ではないという事です!!
なぜエビデンスを鵜呑みにしてはいけないのか
結論から話すと,大半の論文にはスポンサーのバイアスが掛かっています.
つまり,大半の研究者は権威ある科学雑誌に自分の研究を載せたい為,スポンサーにコントロールされていると言う事です.
権威ある科学雑誌に論文が掲載されれば,引用される機会が増えるからです.
それが研究者としてのモットーでしょう!!
上記の理由から,ビタミンCが癌に効果的という論文は数多くありますが,今後も世の中には出てこないでしょう.
理由は,エビデンスは
(主語は省略)が認めている科学雑誌に
https://mizunodoc.jp/archives/578
載っていない論文はエビデンスとはされない
からです.
もっと突っ込むと,前例がなければ論文にはならないのです.
今までは前の文献を引用して前例を踏まえて、学会で発表して論文を出すわけですから、パラダイムの違った論文はシステム上書けないですよ。だって引用するものがないですから。
https://www.megv.co.jp/megv/interview39_fujikawa.php?fbclid=IwAR0jwnrCTpUR2b-8rGpK185f1XJRRFZM9FRkfKARPEZB8B4Ljpk0qx_K-QM
何故こういう論文を書くのか引用しなくてはダメなので、パラダイムの違うことは論文にはならないんです。そういう論文を書いても審査で、はねられますからね。それが20世紀型です。
あるがんの治療を決めるとき、放射線治療を専門とする医者なら放射線治療を優先する可能性があり、外科医なら「まずは手術」と言うかもしれない。
http://net.keizaikai.co.jp/archives/7563
理由としては、2つのことが考えられる。1つは主観の介入。がんの進行ステージが同じでも、治療に医者の主観が入り込んでしまうわけだ。また、自分の専門技術で治したいと思うのが医者であり、治療の選択にはどうしてもバイアスがかかる。それが、医者の意見の相違を生む、もう1つの理由だろう。
医学を科学とするならば,全員が同じ意見になるはずです.
これが現代の医学の現状なのです.
最後に伝えたい事
論文も信じられない,医者も信じられない.
何を信じたらいいのか.
それは自分自身です.
物事に対して納得するまで考える探究心が自分の健康を手にすることができます.
科学は常に変わりますが,現時点で科学的に証明されている生理学や解剖学といった過去の産物から生まれた結晶を基礎から学び,疑う姿勢を持ち,自分自身が納得するまで勉強してください.
医者に全てを任せるのではなく,自分自身で医療を選択できる時代に変えていきましょう!!
自分の身体は自分で守る
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