脂肪とダイエット

気温も上がってきて,今年こそダイエットと励む方も多いのではないでしょうか.

今回は,食べ物の脂肪がどのような経路を辿って身体に吸収され,合成し,分解されるのかについて投稿していきたいと思います.

脂肪の働きを理解する事で,効率よく体脂肪を落とす事ができると思います.

脂肪の吸収とは

まず,脂肪というのはグリセロール1分子脂肪酸3分子が合わさった事を言います.

食事で摂取された脂肪は膵臓から分泌される「リパーゼ」という酵素によって,腸で分解されます.

分解=脂肪酸+グリセロールに分けられるという事です.

ただし,の中は基本的に水溶性ですので,消化酵素が働きにくくなっているため,胆嚢から「胆汁酸」が分泌され,脂肪を乳化し(ミセル化),リパーゼの働きを助けて消化しやすくしてくれます.

こうして分解された「脂肪酸」と「グリセロール」は小腸の細胞から吸収されます.

そして,細胞の中でまた「脂肪酸」と「グリセロール」は結合し,さらにタンパク質も結合することによって,「カイロミクロン」という大きな塊を作ります.

カイロミクロンリンパ管を通って左鎖骨下静脈へ出て心臓に行き,それから全身を巡っていきます.

その後は,カイロミクロン筋肉に行けば,酸化されてエネルギーに変わり,脂肪細胞に行けば,中性脂肪になります.

これが脂肪の吸収メカニズムです.

脂肪の合成とは

脂肪の合成に関しては,脂肪を多く食べてしまえば,それはもちろん体脂肪として蓄積されてしまいます.※炭水化物を多く摂取しても体脂肪になります.

上述した,カイロミクロンが脂肪細胞に行けば,中性脂肪になって貯蔵されると説明しました.これをもう少し詳しく説明していきたいと思います。

カイロミクロンの中には脂肪酸とグリセロールが結合した中性脂肪が存在します.

毛細血管の壁には「リポタンパクリパーゼ(LPL)」という脂質分解酵素があり,これがカイロミクロンに働くと,中性脂肪は脂肪酸グリセロール分解されます.

すると脂肪酸は遊離脂肪酸となり,脂肪細胞に取り込まれます.(アシルCoAに変換)

このとき,体内にブドウ糖=糖質が多めに存在すると,糖質からエネルギーを産生する「解糖系」という回路が活性化します.
そして解糖系の途中で「グリセロール3リン酸」という物質が大量に生成されます.

この解糖系でつくられたグリセロール3リン酸アシルCoA脂肪細胞の中で結びつき,リン酸が加水分解によって失われると,中性脂肪になります.

糖質を多めに摂取しているとインスリンが分泌されますが,インスリンはLPLの働きを活性化させます.※LPLはカイロミクロンを分解して体脂肪にさせる作用があります.

つまり,炭水化物(糖質+食物繊維)インスリンを出すという面,そしてグリセロール3リン酸の材料になるという面からも,体脂肪の合成に関わっているという事が言えます.

図で表すと


カイロミクロン(脂肪酸+グリセロール+タンパク質)
LPLが働く
脂肪酸とグリセロールに分解

脂肪酸が脂肪細胞に取り込まれる(アシルCoAに変換)

グリセロール3リン酸とアシルCoAが合体

グリセロール3リン酸のリン酸が加水分解

体脂肪

一言で言えば,糖質と脂質が体内に沢山あると体脂肪に変換されるということです.

これが脂肪の合成メカニズムです.

脂肪の分解とは

脂肪の分解に関しては,まず,脂肪細胞内にある「ホルモン感受性リパーゼ(HSL)」という酵素が体脂肪(中性脂肪)に働きます.※HSLの作用は,脂肪細胞内にある中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する事です.

分解された脂肪酸脂肪細胞外に放出されます.
そして,放出されて血液中に流れ出た脂肪酸はエネルギーとして燃焼=β酸化され,体脂肪は減少します.

HSL=体脂肪を分解して血中に放出する→脂肪酸がエネルギーとして燃えるのを助ける

これが脂肪の分解メカニズムです.

効率の良い痩せ方は

上述のことから,体脂肪を分解する=HSLを働かせる事が言えます.

では,HSLを働かせるにはどうしたら良いのか.

HSLは「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」などの副腎髄質ホルモンによって働く事が分かっています.

じゃあ,アドレナリンノルアドレナリンを分泌されるためにはどうしたら良いのか.

それが運動です.

運動中はこれらのホルモンが分泌されるため,脂肪の分解が活発になります.
だから,ダイエットに運動は大切なのです!!!!!!!!

ちなみに,インスリンHSLの働きを抑えてしまいます=体脂肪の分解効率の低下
この事から,炭水化物の摂り過ぎはダイエットの邪魔になってしまう事が言えます.

まとめ

ダイエットの目的は体脂肪を落とす事だと思います.

短期間での多くの減量は筋肉量も失ってしまいます.

理由は,人間にとって必要最低限の筋肉量が確保されていれば,それ以上は生きていく上で必要がなくなるからです.

つまり,余った筋肉=落ちやすいという事です.

反対に,脂肪はホルモンの合成や身体の臓器を守るといった働きがあります.

そのため,脂肪は筋肉と比べると落ちにくい性質があるのです.

今回の記事が皆さんの知識となり,ダイエットに貢献できる事を願っています.

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